RO(逆浸透膜)濾過装置は、複数の濾過フィルターで構成される濾過装置になります。
水道水を原水とした場合、まずは錆や配管からの異物流入などに対応するために粗い異物濾過フィルターを用います。そして、使用するRO膜(逆浸透膜)の種類にもよりますが、膜が水道水中の残留塩素にて腐食されるのを防ぐために、活性炭を用いて残留塩素を除去します。濾過装置の容量やRO膜(逆浸透膜)の種類により、前段階での濾過処理に使用するフィルターの種類や本数は若干異なってきますが、RO膜(逆浸透膜)の前段階でこのような濾過フィルターを使用して濾過処理を行います。
一般的なRO(逆浸透膜)濾過装置は、右のフロー図のように前処理フィルターがあり、その後逆浸透膜で対象液をろ過処理して、純水レベルの水を造り出します。
-1-他の濾過膜では対応困難物質も濾過・分離ができる
RO(逆浸透膜)濾過装置に使用しているRO膜(逆浸透膜)の細孔はひじょうに小さく、分子レベルの物質の濾過分離ができます。
-2-純水レベルの高度な水をつくります
原水水道水導電率 185μs/cm → 処理水導電率 5μs/cm
上記数値は、当社社内設置のRO(逆浸透膜)濾過装置の数値となります。この数値は例えば小学校のプールの水を、水道水とRO膜処理水でそれぞれ満たして、その水を全て蒸発させた時の固形分の量を比較しますと、水道水の場合はおよそ80kg程度で、RO膜処理水の場合は2kg程度の量になります。
導電率とは電気の通りやすさをあらわしている数値で、水中の中に溶け込んでいる電解質・イオン状物質の指標となります。
一般的にイオン状物質を取り除こうとしますとイオン交換樹脂を使用しますが、この場合設置面積が大きくなります。RO(逆浸透膜)濾過装置の場合は、スペースを取らずに水中のイオン状物質を効率良く低減できます。